今月は胆道系の検査・治療が多く、ERCP18件、EST及び採石9件、新規PTCD9件、新規PTGBD4件となった。
 
 そこで今回は
胆石症について少しお話します。
胆石はその所在部位から胆嚢結石、胆管結石、肝内結石に分類される。
最近は胆嚢結石の増加が著しく7割以上を占めている。胆管結石は胆嚢・胆管結石を含め全胆石症の2割強であり、肝内結石は3〜7%と報告されているが、最近は減少傾向にある。胆石は一般にコレステロール系胆石とビリルビン系胆石に大別される。それらは数多く分類される。
胆嚢結石のなかではコレステロール系胆石が70%を占め、ビリルビンカルシウム石と黒色石がそれぞれ約15%と占める。胆管結石では逆にビリルビンカルシウム石が約70%で、コレステロール系胆石が約30%である。肝内結石のほとんどがビリルビン系であるが、10〜20%はコレステロール系であるといわれている。
 
 引用  消化器病学入門  武田